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構造材仕様
Structural Material Spec
kaikenでは構造材に新潟県産杉の無垢構造材使用を推奨しています。
昨今では建築現場では外国産材の赤松集成材やホワイトウッドが広く普及しています。外国産材は日本の高温多湿の気候で育っていない為、日本のシロアリや腐朽菌に弱い木と言えます。そのため薬剤で防蟻、防腐処理がされたり、集成材の原料になったり、2×4材に加工されたり、私たちから言わせると外国産材の建築資材は人の手で計画的に作られた工場製品と言って間違いないでしょう。
それは工場での大量生産設備が進んでいるフィンランドなど欧州諸外国ならでは。日本の建築ビルダーが輸入してでもそういった集成材を活用するのは、品質が明確で効率的だからでしょう。
昔からの日本建築様式で考えると木材は例えるなら料理の素材のようなものです。自然の山で育った原木は同じ杉やヒノキでも一本一本で質が違っていて、大トロのようなものもあれば赤身のようなものも存在します。年輪の詰まりかたで良い木であるか判断しますし、市場でセリにかけられて売買されます。そういった目利きで木材の値段を決めていました。昔から木造建築に携わる者はそういった自然素材の木を適材適所に使用する能力が求められてきました。
規格化された工場製品と職人さんが経験からくみ上げた作品。どちらも家が完成してしまえば見えにくい部分ですが、そんな違いが両者にはあります。
木はやさしくて強い
木のやわらかな風合いは癒しを与えてくれます。身の回りにも木製のお皿や小物があると温かみがありほっこりします。木の発生する香り成分には気持ちを落ち着かせる効果があり、子供たちにとっても木の机で勉強をすると気分を和やかにし気持ちを落ち着かせ集中力が持続するそうです。最近では木造校舎が見直され再び増えてきているんですよ。鉄筋コンクリート造の校舎に比べてインフルエンザの学級閉鎖の割合が3分の1以下だったという調査結果もあるんです!
また天然素材“木”には工場製品には勝てない性能と強さを持っています。シックハウスを起こさない素材そのものの安全性はもちろん、音の吸収、調湿性能、紫外線吸収、ダニの抑制、断熱性が高いので夏は涼しく冬は暖かく感じます。そして高い耐久、耐震、耐火性。木は軽く柔軟性があり耐震性に優れており、火災時の加熱による強度の低下は木材は金属材料より遅いことが分かっています。
そして木材を住宅に利用することは木が長く炭素を保持し排出を抑制するため、地球温暖化の防止にも貢献します。
(公益財団法人日本住宅・木材技術センター「木造校舎の教育環境」「木と日本の住まい」地球温暖化防止に貢献する木材利用より)
シックハウス症候群
住宅技術が目まぐるしく発達し誰にでも扱いやすく加工された新建材が多く出回るようになり建材等から発生する化学物質などによる室内空気汚染等と、それによる健康影響が指摘され、「シックハウス症候群」と呼ばれています。その症状は、目がチカチカする、鼻水、のどの乾燥、吐き気、頭痛、湿疹など人によってさまざまです。報告が相次ぎ、社会問題化し対策法としてシックハウス法が制定されました。